ご挨拶

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

ここに2020年3月期についてご報告申しあげます。

【事業の概況】

当社グループを取り巻く事業環境につきましては、可鍛事業では、消費税増税後、自動車需要は乗用車、トラック共に力強さを欠き、当社の主力である自動車部品は軟調なまま推移いたしましたものの、中国国内での建機需要は依然高く、好調裡のまま推移いたしました。
また、金属家具事業では、消費税増税後の景況感悪化に伴う買い替え需要の低迷が見られました。

このような環境の中、当社グループは持続的成長に向けた中期経営計画「CMC2020」の実現を目指し、「成長戦略」と「基盤固め」の2つの側面にて取り組みを推進しております。

【当期の主な取り組みと結果】

「成長戦略」として、可鍛事業におきまして、次世代の柱となりえる事業の確立に向け、「軽量化シーズの開発」や「自動車メーカーへの情報収集の強化」等に取り組みました。
また、産業車両用鋳物製品への事業領域の拡大と共に、粗加一貫体制の構築といった事業シナジーの最大化を目的として、武山鋳造株式会社を子会社化いたしました。
「基盤固め」として、可鍛事業におきまして、最新鋭の鋳造設備を導入した岐阜久尻工場の本格稼働を開始し、業界トップレベルの生産性を実現すべく、日々活動を進めています。
一方、金属家具事業におきましては、コスト競争力の向上と業容拡大を目的として、台湾(中華民国)において樹脂部品等の開発・製造・販売を事業内容とする孫会社(中宣科技股份有限公司)を設立し、2021年より生産開始を予定しております。
その結果、当社グループの当連結会計年度の業績につきましては、売上高は前期比5.8%増の315億25百万円となり、過去最高だった前期を大幅に上回る実績を達成しました。
事業別の内訳は、可鍛事業で前期比6.3%増の305億84百万円、金属家具事業で前期比8.2%減の9億41百万円となりました。
一方、利益につきましては、新工場建設に伴う設備償却費用の増加や自動車の海外減産の影響により、営業利益は前期比9.1%減の1億42百万円、経常利益は前期比34.9%増の11億9百万円、
親会社株主に帰属する当期純利益は前期比22.4%増の11億53百万円となりました。

【通期の見通し】

今後の見通しにつきましては、世界的な新型コロナウイルス感染症の流行拡大による経済活動や個人消費の低迷、米中貿易戦争の動向など、影響予測が難しいリスクが存在し、先行きの不透明感は増しております。
このような経営環境において、当社グループは、仕事量の変動に柔軟に対応できる体制を整えると共に、最終年度である中期経営計画「CMC2020」の実効に向けて、着実な進展を図ってまいります。

【配当金について】

期末配当については、1株当たり6円とさせていただきました。これにより中間配当金の同6円と合わせた年間配当金は同12円となりました。引き続き業績の向上に努め、経営基盤の強化のために内部留保の充実等を勘案し利益還元の水準を高めていきたいと考えております。

株主の皆様には、当社グループの取り組みにご理解いただき、引き続き一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。

(2020年6月)

武山尚生

代表取締役社長

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